双子悪魔のホームステイ
「ディザス……おまえ、言ってなかったのかよ?」
クレイの質問に、そう言えばそうだったっけと嘯くディザス。
「結祢ちゃん……心から謝っとく。言い忘れてたよ、ごめん!」
「ごめんって、もしかして……もしかしなくても、私には最初から選択権は無かったってことですか?」
結祢の顔から笑みが消え、口元がひくひくと引きつる。
「うーん、そうなるのかな。」
「ご愁傷様、だな。」
右手拳を頬に当てて考えるポーズをするディザスと、両手を胸の前で合わせて目を閉じるクレイ。
呑気な二人を見比べながら、結祢は
「ゆ、夢だとしても、そうでなくても……あ、悪夢ですー!!」
周りに響き渡らない程度に声量を落として、叫ぶのだった……。
-To be continued…-