双子悪魔のホームステイ
「クレイの旦那が目覚めるまでは、騒いだり大声で話すことは医者のあちきが禁止しやす。いいですかい、お二方?」
「は、はい……。」
「わかったよ……。」
注意を受けた結祢とディザスの二人は、申し訳無さそうに俯いて答えるのだった……。
同日の深夜。
(なぜなんでしょう?こんなにも心の中がもやもやするのは……。)
ベッドが使えないため、ソファーで横になっていた結祢はなかなか寝付けずにいた。
外からはホーホーとフクロウの鳴く声が響いているが、眠りを妨げるほどのものではない。
だからこそ、なぜ眠れないのかと結祢は余計に気になっていたのだ。
(気分転換に空でも眺めましょうか……。)