双子悪魔のホームステイ



「クレイの旦那が目覚めるまでは、騒いだり大声で話すことは医者のあちきが禁止しやす。いいですかい、お二方?」


「は、はい……。」

「わかったよ……。」


注意を受けた結祢とディザスの二人は、申し訳無さそうに俯いて答えるのだった……。








同日の深夜。



(なぜなんでしょう?こんなにも心の中がもやもやするのは……。)


ベッドが使えないため、ソファーで横になっていた結祢はなかなか寝付けずにいた。

外からはホーホーとフクロウの鳴く声が響いているが、眠りを妨げるほどのものではない。


だからこそ、なぜ眠れないのかと結祢は余計に気になっていたのだ。



(気分転換に空でも眺めましょうか……。)
< 267 / 345 >

この作品をシェア

pagetop