双子悪魔のホームステイ
「ほ、本気で言っているんですか、ディザス君!?」
春の陽気が二度寝を誘う朝。
制服姿の結祢は、思わず仰け反ってしまうほど驚いていた。
それというのも、彼女の家にホームステイしている悪魔の内の一人であるディザスが、一つの申し出をしたからだ。
「うん、もちろん本気だよ!俺……結祢ちゃんが通う学校に行きたい!」
ディザスは飼い主にすり寄る犬のように、赤い瞳をキラキラ輝かせている。
しかし、ダメですよと結祢は首を横に振った。
「が、学校はさすがにダメですって!悪魔だとすぐにバレるでしょうし、中でも星駆君にバレたら血の雨が降る一大事です!」