双子悪魔のホームステイ


「ええっ?バレないように気を付けるから、大丈夫だって!万が一、星駆とかいう奴にバレそうになったら、攻撃魔法で一撃必……」


「笑顔で物騒なこと言わないで下さい!!」


結祢の一喝が、ディザスの言葉を遮る。



「うっせえな……。朝っぱらから、何をギャーギャー騒いでんだよ?」


ふかふかの白いソファーで寝ていたクレイが、上半身を起こし銀色の髪をくしゃりとかきあげながら訊く。

眉は潜められ、青い瞳を睨むように細めている。



「あっ、クレイ君!それが、ディザス君が……」


「クレイー!俺、学校に行きたいんだ!人間の……結祢ちゃんが通う学校にさ!」


結祢の言葉に被せるように、ディザスはクレイの背中に抱きつきながら言った。
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