双子悪魔のホームステイ
「一人前に突っかかってくんじゃねえよ。お前が気まずそうにしてたから、代わりに答えてやったんだろうが。礼は言われても、ムカつかれる筋合いは無えぜ。」
「うっ……ごめん。」
「大体、俺様よりも先に謝らなきゃならねえ奴が居るだろ。」
クレイは片目を閉じて呆れたようにフウとため息をつくと、視線を結祢に向けた。
「え……わ、私は別に……」
「そうだった!結祢ちゃん……勝手なことしてごめん!心から悪いと思ってるから、許してくれないかな……?」
ディザスは両手の平を胸の前で頭を下げる。
その姿を見て、結祢は慌てて右手をブンブンと横に振った。
「そ、そんな、滅相もないです!ほ、本当に怒っていませんから!」
「……本当に?」