双子悪魔のホームステイ



「へたれ親父は黙ってやがれ。……わかった、着いて行ってやる。」


「そうこなくちゃな!」


嬉しそうにパンッと手を打ち鳴らすディザス。

しかし、クレイは少し迷惑そうな顔だった。



「もちろん、おふくろは知ってんだよな?」


「知って……おるはずじゃ、たぶん。そうじゃなかったら、わしが後でちゃんと言っておく……。」


「……本気で頼りねえな、親父。」


呆れたようにため息をつくクレイ。

そのやり取りを横目で見ながら、ディザスは一枚のハガキに何やら言葉を書いていたのだった……。
< 4 / 345 >

この作品をシェア

pagetop