双子悪魔のホームステイ



「星駆君!」


「結祢!おまえは、そいつを連れて逃げとけ。俺様とディザスでこいつらを抑えておいてやる。モタモタしてねえで早く行きやがれ!」


「は、はい!」


クレイに強い口調で促され、結祢は星駆に肩を貸して歩き出した。

だが、



「きゃあ!?」


「結祢ちゃん!!」


見えない壁があるかのようにパチンと弾かれ、ドタッと尻餅をついてしまった。



「お姉さん、残念でしたー。アバリィ達を倒さない限り、ここからは出られないよー。」


「……いい性格してんじゃねえか、てめえら。」


馬鹿にするような言い方のアバリィに、クレイが口元を引きつらせて言った。
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