双子悪魔のホームステイ



「防護魔法、リフレクトスライム!」


クレイは二つ目の魔法を発動させる。

ネックレスが光ったかと思うと、クレイとディザスは緑色のプリンのような物体に包まれていた。


飛んできた野球ボールは、その物体にペタペタくっついて徐々に消失していく。



「意外としぶといねー。じゃあ、お兄さんを倒した魔手パンチで君達も倒してあげるー。ラオ、魔手パーンチ。」


「……ルノもパーンチ。」


魔手ラオと魔手ルノは、主の命令に忠実に従って、双子悪魔に向けて強烈なパンチを繰り出す。



「しつこい奴らだな、てめえら。防護魔法、シェルハ……っ!?」


突如として激しい目眩がクレイを襲った。

耐えきれずに、彼は頭を押さえて地面にドッと倒れ込む。
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