双子悪魔のホームステイ



「クレイっ!うわっ!?」


二つの魔手のパンチを、ディザスはとっさの判断で大蛇矛を横にして受け止めた。

ググッと腕に半端無い重力がのしかかってきたが、ディザスは足に力を入れて踏ん張る。



「ディ、ディザス君!クレイ君!わ、私はどうしたらいいのでしょう……?」


結祢は、どちらをどういう方法で助けたらいいのかわからず、その場をうろうろと行ったり来たりしていた。

その間にも、クレイは倒れたまま苦しそうに呻いていて、ディザスは魔手の拳の重圧に必死に耐えている。



「……っう!結祢ちゃんは……そこに居て!俺が……どうにかしてみせるから!」


「ど、どうにかって、どうするんですか、ディザス君!」
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