【完】王子様と甘いキス







沙耶はそう言うと、唇を制服の袖で拭った。




「…………」


「私のこと好きでも何でもないくせに……からかうのもいい加減にしてよ……」




沙耶はそう言うと、声を押し殺して静かに泣き始めた。




ギュッ


気付いたら、体が動いていた。




「やだっ……離してよぉ……触らないで!!」







< 121 / 267 >

この作品をシェア

pagetop