夜空と夜桜
あたしは、玄関のドアを開ける
眩しい太陽と共に白い車があたしの目に飛び込んできた
多分、あれが萩原さんの車だ
あたしは、車に近づき助手席の窓をノックする
すると、ウィーンと音をたてて、窓が開いた
「可愛い服だね!
乗って乗って!」
「あ…うん……」
いきなり可愛いと言われて、顔が赤くなる
いや…でも……服だしね…
可愛い服って言ったもんね…
あたしの事じゃないし…
そう思うと、ドキドキしていたのがバカらしくなった
あたしは、冷静になりながら車に乗る
「さて……
どこ行こうか?
行きたいところとか、ある?」