夜空と夜桜
「あっそ
てか、お礼は?
…何すればいいの?」
その為に電話したんだけど?
「まぁまぁ…
焦らない焦らない♪」
萩原さんは、適当に見つけたレストランの駐車場に車をとめる
あたしは、車を出て萩原さんを見る
萩原さんは車に鍵をかけてあたしをジッと見た
「…何か?」
そう言って首を傾けると、萩原さんはフッと笑い、あたしの手をとる
「何でもないよ♪
早く行こう?」
あたしはまた、反射的に…萩原さんの手を………振り払ってしまった
さすがに、今のはないよね…
黙ったままの萩原さんをそっと見る