夜空と夜桜
「いいのよ、サク
夜まで待てなくて、会いにきちゃった!」
そう言って、上機嫌で俺の腕を掴むのは金髪の美女、ではなく、金持ちのババァ
名前は……宮崎加奈美、だったかな?
「そうなの?
嬉しいな…ありがと、加奈美♪」
俺は、加奈美を座らせる
あーぁ……夏琉ちゃんと出掛けてたのに…
何でこんな太ったババァの世話をしなくちゃいけないんだよ……
まるで、天国から地獄だ
「ねぇ~…
サクは付き合ってる人いるの??」
…めんどくせ~……
「いないよ♪
俺は、加奈美だけのものだよ!」