夜空と夜桜
「健…?
あぁ、そうか…
夏琉、俺の本名知らねーもんな」
ライトで照らされた顔は、3年前と全く同じ顔
「それにしても…
美人になったな」
健が一歩近づくたびに足の震えが酷くなる
「…そういえば、あの時さぁ……
最後までヤッてないよな」
あたしの顔に自分の顔を思いっきり近づける健
…萩原さん、早く戻ってきてくれないかな
あたしの頭の中は、危険信号が鳴っていた
「…だから?」
…声が震える