夜空と夜桜





「だから…





今からヤらねー?





ま、拒否権ないけど」





あたしの腕を掴み、どこかへ連れて行こうとする健





「は、離して!」





あまりにも力が強くて、バッグを落としてしまった





…それよりも……





早く健から離れたい






触れられたくない





「無理ー





夏琉は、俺とヤる運命なんだよ」





ニヤニヤ笑いながら人がいない公園へと引っ張る





逃げなきゃいけないのに、健の力が強くて振り払えない





こんなことなら、萩原さんと一緒にいるんだった…





「さーてと…」





パッと腕を離される





とっさに逃げようとするが、健に捕まってしまう





「逃げんなよー」





そう言って、あたしを押し倒し、胸に顔をうずめる健









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