夜空と夜桜
か、顔が近い!
「べ、別に…」
あたしは顔を横に向けて萩原さんの顔を見ないようにする
「…ごめんね」
だけど、萩原さんのその一言でまた萩原さんの顔を見ることになった
「…え?」
なぜ謝られたのか分からない
「…三年前のこと
夏琉ちゃんが嫌がってるの分かってたのに、俺は自分の事しか考えずに、あいつを止めなかった」
あたしはじっと萩原さんを見る
「言い訳みたいに聞こえるかもしれないけど……
俺、あの時…少しワケがあって金が欲しかったんだ
それで、あいつと協力すれば、金が貰えるって聞いたから協力したんだよ
でも……」