夜空と夜桜





わ……





もうそんな時間なんだ…





時間が経つの早いな…





「………」





正直、萩原さんの話を聞いて、のこのこと帰るのはイヤ





だけど、帰らないと萩原さんも迷惑だろうし、智哉も心配する





どうしよ……





あたしが悩んでいるのが分かったのか、萩原さんが口を開いた





「夏琉ちゃんの好きなようにして良いよ」





あたしの…好きなように……





「…じゃぁ、まだ帰らない」





…智哉に怒られちゃうかな





「分かった





それじゃぁ、どこ行く?」





…この格好でどこか行くの?





「…どっかで着替えたいんだけど」





あたしが躊躇いがちにそう言うと、萩原さんは少しも間、キョトンとした顔をした









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