夜空と夜桜
「何?」
早く恋歌と二人きりになりたいんだけど
「なんで夏琉様は、こんな子と一緒にいるんですか?!」
えーっと……この子は…誰だろ??
「一緒にいたいからいるんだよ
他に理由なんかいる?」
不安げな表情をした恋歌の頭に手を置いてそう言った
「………いえ…」
まるで説教を受けているように、体を縮こまるその子を見て、
「…でも、何か用があるときは、遠慮しないで来てね
大歓迎だから♪」
その子にウインクをしてその場を恋歌と去ろうと、歩きだしたとき…
「よ、用がないときでも、来ていいですか…?」
「…勿論!」
ふわりと笑顔を向けると、その子は笑顔になって、ありがとうございます…!っと言って、走って校舎の中に入っていった