夜空と夜桜
「楽しかったね~!」
「あー…疲れた…」
全ての店を制覇し、時間はもう午後8時
あたし達は、さっきいた公園で休んでいた
「もう真っ暗だ~…」
「そろそろ帰らなきゃね」
それにしても、喉渇いた…
「ちょっと、ジュース買ってくる」
「あ、うん。待っとく~」
あたしは少し遠くにある自販機まで歩いて行った
(お茶でいいや)
ガコン、と音を立てて落ちてきた小さいペットボトルのお茶を持ち、飲みながらゆっくりと恋歌のところに戻る
しばらく歩いていると、微かに声が聞こえてきた
「べ……い………ん……たの……し…ら」
「い……ん……かげ……て……い」
男と女の声だ……なんて言ってるのかは分からないけど、方向からして、恋歌の声…