夜空と夜桜
「で、ホストクラブの人が何か用?」
ホストクラブなんて、高校生は行けないだろ
「うちの店に来ない?って言いたいところだけど…見たところ、高校生だよね?」
「そうだけど」
警戒しながら答える
「だよねぇ…」
それっきり、考えるように黙ってしまったその男…
一体、何がしたいんだ??
チラッと時計を見ると、針は9時を指していた
「だったら仕方ないよな…
悪いね、二人の時間を邪魔して……って言っても、二人とも女の子だけど」
「え……」
「何?」
「いや……」
まさか、あたしが女だって分かっていたとは……
今まで、誰にも当てられたこと、無かったのに…
この男、何者…?!