夜空と夜桜





「やらないよって…




まるで父親みたいなことを言うんだね




それと、俺が興味あるのは、夏琉ちゃんだから」




………




「は?




父親みたいだとかはいいとして、最後の冗談いらなくない?」




何サラっと問題発言しちゃってるわけ?




「まぁまぁ、いいじゃん♪



そこら辺の不細工な男に言われるよりは」




まぁ、確かに……―


って、こいつ、さりげなく自分のこと、カッコイイって言いやがった!!





「ここ?」




急に、車が止まり、顔を上げると、家の前…




「あ、うん」




一分もしないうちに着いてしまった





「仕事あるのに、わざわざありがと」




降りる時にそう言うと、萩原さんは笑顔でこう言った




「あぁ、別にいいよ


あと、これ渡しとくね




何かあったら、電話して」




そして、さっき恋歌に渡していた名刺をあたしに渡した










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