夜空と夜桜
智哉は、そう言い、あたしに優しい笑顔を向けた
「大丈夫だよ……
何かあったら、連絡するって言ったじゃん………」
………それに、今は……男と関わることはあまりない
「……それでも、心配だよ………」
俯いて、手を握り締めて言った智哉に、かける言葉がなかった
「……もう、その話はやめよう
お母さん、まだ帰ってきてない??」
いつまでも、こんな話をしたくない
「まだ、帰ってきてない
あと……三時間くらいしたら帰ってくるんじゃないかな??
でも、ご飯作って行ったみたいだから、いつでも食べれるよ」
今日、お母さんは残業みたい……
「じゃぁ、食べようかな」
あたしは、一旦部屋に戻り、荷物を置いてリビングに行った
「夏姉、おかえり」
「おかえりっ」
「ただいま!」
すでに、夕食を食べ終わったらしい二人に、そう言い、サランラップがかけてある皿を手に取り、温める
「……いただきます」