夜空と夜桜







しばらくして、ふいに違和感を感じ、目を開ける……





「え……?」





あたしは、目の前の光景に、困惑していた




「…ここは…」





電気は消されてるようで薄暗い中、必死に目をこらす






ここは…健の部屋じゃない……





なら、ここはどこ…??






「健!!!起きたみたいだぞ」




急に、大きな声がして、あたしはとっさに後ろを向く





「おぉ…起きたか…





夏琉、俺が誰か分かる??」






この声は…健の声だ…






「健…」




つぶやくように答えると、パッと明かりがついた






「…残念だけど、《健》ではないんだよな~」




眩しい……





あたしは、目を細める









< 41 / 201 >

この作品をシェア

pagetop