夜空と夜桜
しばらくして、ふいに違和感を感じ、目を開ける……
「え……?」
あたしは、目の前の光景に、困惑していた
「…ここは…」
電気は消されてるようで薄暗い中、必死に目をこらす
ここは…健の部屋じゃない……
なら、ここはどこ…??
「健!!!起きたみたいだぞ」
急に、大きな声がして、あたしはとっさに後ろを向く
「おぉ…起きたか…
夏琉、俺が誰か分かる??」
この声は…健の声だ…
「健…」
つぶやくように答えると、パッと明かりがついた
「…残念だけど、《健》ではないんだよな~」
眩しい……
あたしは、目を細める