夜空と夜桜




光に目が慣れてきたところで、ゆっくりと健を見る




…健は、あたしの顔を見て、ニヤリと笑った




「どういう意味??」



健が健じゃない…??



「ほんと、よく騙されてくれたよ」



誰、この人…?



あたしが知ってる健じゃない…





「…話しをするためにこんなことしたわけじゃないだろ


さっさと済ませて俺は寝る」



髪がはねた男が、健に冷たくそう言った




「そうそう……



一回だけの仕事だとしても、こんなの早く終わらせたいし」




髪がはねた男に続き、大きな目をした男が言った




「まぁまぁ…


そんなに急がなくてもいいだろ??



時間はたっぷりあるんだし…



とりあえず、精神的に追い詰めようか」




…あたしには、健達が何を言ってるのか、全く分からなかった……









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