夜空と夜桜
「ただいま…」
家に帰ってくると、真っ暗で、みんながもう寝ていることがわかった
あたしは、そっとお風呂場へ行き、シャワーを浴びた
「そっかぁ……
騙されてたのか……
今までずっと……」
付き合ってた時から…
いや、出会ったときからずっと…
何で気づかなかったんだろう…
「本当に……馬鹿だっ!
あたし……!!」
その時、ようやく涙が出た
騙された、ということよりも、健と両思いではなかった、ということの方が悲しかった
シャワーを浴びた後も、あたしは部屋にこもり、泣きつづけた