夜空と夜桜
「え……あ……ごめん…」
あたしは逃げるように自分の部屋へ戻る
「夏琉!!」
…あたしを呼び止める声を聞きながら…
―バタンッ!!
ドアを背中にくっつけたまま、床に座る
何で…近付かないで、なんて言ったんだろう…
最高に智哉を見たとき、足がすくんでしまった
そして、近づいてきた瞬間、昨夜のことを思い出してしまって……
それで怖くて、ついあんなことを言ってしまったんだ……
「怖……い…?」
…あたしは智哉が怖かった…?
智哉は、健達みたいな事はしないのに…
…でも……そんな事しないって、絶対に言える…??