夜空と夜桜
聞いてみないとわかんないから、少し待ってほしい、と頼んだあたし…
家に帰って、ベッドにダイブし、今日の事を振り返る
気になるところ…?
まさか…ホストクラブとか?!
…それはないか……
だって、恋歌だし…
てか、行かせない!!
一人意気込んで、手足をバタバタと動かしていると、コンコン、とドアをノックする音が聞こえた
動かしていた手足をピタッと止めて、ドアを見据える
「どうぞ」
あたしの声が聞こえたようで、ドアがゆっくり開く
「なっちゃん、お帰りぃ~」
ひょこっと顔を覗かせて、ニパッと笑顔を見せる、あたしよりも小さい男の子
高倉卓斗(たかくらたくと)
「ただいま、卓斗」
卓斗を見て、顔を緩ませるあたし
卓斗は、まだ幼稚園に通ってる
年少組だ