夜空と夜桜
―コンコン…
「夏姉…?」
ドアがノックされて、閏の声が聞こえた
「…………」
「…俺、遊びに行ってくるから
……行ってきます」
あたしは無言のまま、閏の足音が遠ざかっていくのを静かに聞いていた
「…どうしよう……」
智哉…心配してるよね……
それでも、あたしの部屋に来ないのは、あたしから話してくれるのを待ってるからなんでしょ…?
智哉は、優しいもんね……
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