夜空と夜桜





正直に言えば、昔のことを思い出して懐かしむほど平気になったわけじゃない




…まだ、少し怖い……





あたしは髪を乾かしてリビングに戻り、おやすみ、と挨拶して部屋に行く





「フゥ……」





あたしはベッドの上に寝転び、ボーッと天井を見つめた





「萩原さんに……



お礼しなきゃなぁ……」




元々は、萩原さん達が声をかけてきたのが悪いんだけど…




それでも、仕事に行かなきゃいけない状況で、あたし達を送ってくれたことには感謝しなくちゃいけない…





「お礼って、何すればいいんだろ……」





あたしは、萩原さんへのお礼の事を考えながら、ゆっくりと目を閉じた









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