夜空と夜桜





恋歌はそれで怒られずに済んでいる




あたし??




あたしはまず、忘れたことがない



そんなことを考えているうちに課題は終わり、太陽は空高く上がっていた




「おっ昼♪おっ昼♪」




課題が終わり、テンションが挙がっていたあたしは、そんなことを言いながらスキップした




「おっ昼♪おっ……?」




なんか台所から作業している音がする




さっきまでは誰もいなかったのに、と思いながら覗くと……




そこには、包丁を持って何かを考えている卓斗がいた




「卓斗っ!?」




なんで卓斗が包丁を持ってるの!?




「あ、なっちゃん!!」




あたしの存在に気づき、包丁をその場に置いて駆け寄ってくる卓斗









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