夜空と夜桜
その後、あたしと卓斗は、オムライスを作った
余程お腹がすいていたのか、卓斗はそのオムライスをペロリと食べてしまった
そして、しばらく経つと……
「ただいま~」
玄関の扉が開く音がして智哉と閏の声が聞こえた
「あ!!帰ってきたぁ!!!!」
卓斗が目を輝かせて玄関に走っていってしまった
あたしも、玄関に行く
「おかえり
二人でどこ行ってたの??」
閏は、腕に絡みつく卓斗を抱っこしながら答えた
「ちょっと買い物に…」
あぁ…
閏が暇そうだから、智哉が無理やり買い物につき合わせたんだ……
「閏がいたから、助かったよ~
ありがと、閏」
「あ、うん……」
笑顔でお礼する智哉に、閏は躊躇いながらそう答えた