夜空と夜桜
『…お客様のお名前をお伺いしたいのですが…』
あ…
あせって名前言うの忘れてた……
「高倉夏琉です」
『高倉夏琉様ですね?
少々お待ちください』
斉藤、とかいう人がそう言ったと同時に、軽やかな音楽が流れてきた
「…ハァ……」
何とかなった…
心臓バクバクなんだけど…!!
『…お電話代わりました、サクでーす』
……音楽が止まったと思ったら、いきなり萩原さんの声が聞こえてきた
『まさか、電話くれるとは思ってなかったよ~
どうしたの??』
まぁ、普通だったら電話かけないはずだったんだけど……
お礼しなくちゃいけないしね~……