夜空と夜桜
「夏姉、はよ」
そこへ、寝ぼけ顔の閏が入ってくる
「はよ~
寝ぼけてんね」
シャカシャカしながら返す
「…ん~……
昨日、結構遅くまで起きてたから…」
ファ~とあくびをしながら歯磨きに、歯磨き粉をつける閏
「じゃぁ、今日は早く寝なきゃね」
「うん、そうするー…」
閏が歯磨きを口の中に入れて、そのままリビングへ戻ったので、あたしは口の中のものをペッと吐き出す
「行くかぁ~!」
グ~ッと腕を伸ばして、髪を軽く整える
今日はいつもより寝癖がひどくなかった
「じゃ、智哉…あとはよろしくね
行ってきまーす」
鞄を持って、玄関へ向かう
「分かった!
勉強頑張ってね、行ってらっしゃい」
「行ってらっはーい………シャカシャカシャカシャカ」