いじめ。―Life―
自然とこぼれた言葉。
こんな簡単に許すことができるなんて。
やっぱり人間は単純だ。
でもこれで、いじめは終わる。
そう思ってた―...
「良かった!」
「瑠璃ちゃん、高校一緒に行こうね!」
「あたしも~」
「あーあ、一緒が良かった」
「美亜、ごめ...」
「あ、そーだ。今日面白かったんだよ―」
あたしの謝罪は、アイの言葉にかき消された。
でも、これで...
戻るんだね。
嬉しい......
―…冷静に考えれば、分かったはずなのに。
前も同じようなことがあったのに。
どうして忘れていたのだろう。