いじめ。―Life―



「サヤはどーしたの?…」
「トイレ行っちゃったー」




ちっ、そんなことかぁ。
ケンカとかだったら面白いのに。




そうなった場合、迷うことなくサヤの味方だけど。





「そっか!じゃあ、うち等は帰るねー」
「うん、じゃあね」




一緒に待ってあげたりはしないよ?
寂しいだろうけど、こっちはあんたといると吐き気するんだ。





…サヤ、可哀そう。






こんなヤツと毎日一緒に帰る?



あたしだってらテンション下がるけど。
耐えられんのかなぁ。





まぁ、嫌いじゃないから一緒にいるんだろうけどさ。







「あーあたし、笑っちゃいそうになったし!!」
「あたしもっ!美咲ちゃんキモッ」
「言えてるー」





もうすぐ冬。





だからもう辺りは暗くなり始めてきた。






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