いじめ。―Life―
「サヤぁ~!!」
「あ、こんにちはー☆」
「ちょっと話したいことがあるんだ」
事はスムーズに運んだ。
手間がかからなくてよかった。
ここで美咲ちゃんが登場しちゃったりしたら困るし。
あたし達は空き教室に入り、適当に座った。
「で、何?話って」
「あーえっとねぇ」
「何ー!?言っちゃってよ♪」
楽しい話題なんだと勘違いしているのか、サヤは盛り上がってる。
…サヤにとって、これが楽しい話題かは知らないけど。
でも、話すよ。
話さないと気が済まない。
サヤもこっちの味方でいて。
きっと、美亜もそう思ってる。
あたしはあえて、口を開かなかった。