いじめ。―Life―
「実は朝の事件、ラケットのヤツ。あれうち等がやったんだよー」
「そうそう!もともとムカついてたからさぁ」
「そっかぁ。チクらないから安心して!!でもさ、全然懲りてなかったよ」
…サヤはうんざりした顔でそう言った。
「だってさ、教室で愚痴ってたよ」
「それってうち等の事?…マジ!?超うざいじゃんっ」
美咲ちゃん、あたし等のこと愚痴ってたんだ。
そっか。
ふーん…。
だったら、ちょうどいいじゃん。
もう無視しちゃおう。
無視、やっとできる。
楽しみ☆
「美亜と瑠璃ちゃん能天気過ぎてうざい、だって。アイツの方がうざいよね」
「能天気?はぁ!?何それ。アイツが悪いんじゃんねー」
「うっざ!消えろよ」
美咲ちゃん最悪。
あたし達も最低だけど…
自分勝手に愚痴る美咲ちゃんのほうが嫌。
ムカつく。
自分が全部悪いくせに、どんな神経してんの…!?