大好き、幽霊君



『?』

『…こ…ぇ…』

『え?』

『こたえ…』

『…3X+2…』

『お、正解だ。座って良いぞー』

私はびっくりしながらも黒板の字を写す幽霊男子に礼を言った。

『あ、ありがとう…』

『きょ…し…も…から…』

『え?』

『教科書貸して貰いましたから…』

とだけ言うとまた幽霊男子は黒板の字を写し出した。

意外に優しいんだ。



てか、幽霊って勉強出来るんだ。


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