キミに、もう一度・・・。
今日も、あそこの席は空いている。


そこの席の主は姫宮ひより。
金髪でよくサボる、いわゆる不良ってやつだ。

まぁ、俺にはまったく関係ないけど。


「日向、ちょっと来てくれ」

先生に呼ばれて、今俺は廊下にいる。
俺は学級会長だから、先生に呼ばれるとしたらたいてい仕事を押し付けられるだけだ。

「先生、なんですか?」

「あぁ…日向にお願いがあるんだ」

お願い…?

「なんですか?」

「姫宮のサボり癖を直してほしんだ!!」

は…?
なんで俺が?

「いやですよ」

「なんでだ!?」

「あの人とは、あんま関わりたくないんです」

「お前、それでも学級会長か!?」

う…
仕方ない…

「わかりましたよ」

「おぉ! じゃ、よろしく頼んだぞ!」

あのくそじじい…



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