悪魔? or 天使?(上)



「美玲!」



気がつくと、あたしは黒崎に抱きかかえられていた。



「どうしたんだよ、急に倒れて」



「急に倒れ…?」



あー、だめだー…



頭がぐるぐるする。



言いようのない罪悪感が、

体中を満たしていく。



「ごめ…今起きるから…」



「いい」



「え?」



黒崎はあたしを軽々と持ち上げると、そのまま教室を出た。




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