悪魔? or 天使?(上)




その日学校から帰ると、

あの人は真っ暗な部屋でうずくまっていた。




あたしが駆け寄ると、あの人は虚ろな目で言った。



『あんたなんかいらない!』



その直後、母はあたしを抱きしめたまま死んだ。



『お母さん…?重いよ…重いよ、お母さん…』



どんどん重みを増して冷たくなったいく母の体。



その胸は鮮血で真っ赤に染められていた…。





< 182 / 333 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop