悪魔? or 天使?(上)
そう。
昔からあたしは狂っていた。
表では普通を“装って”いるけど、
心の底では思っていたんだろう。
友達が欲しい。
普通になりたい。
心から誰かを好きになってみたい。
ごめんなさい。
何度でも謝るから。
何でもするから…
だから……
「あたしを見捨てないで…」
言ってしまってからハッとした。
きっと気味悪く思ったはず。
あたしは恐る恐る顔を上げる。
そこにはいつも通り笑顔の優斗君がいた。
「誰も美玲ちゃんを見捨てたりしないよ。
龍もいるし、もちろん僕だっている。
そんな心配しなくていいよ」
そう言って頭を優しくなでてくれた。