悪魔? or 天使?(上)




ふいに涙がこぼれた。



ずっと待っていたんだと思う。



『見捨てたりしないよ』



『僕がいるよ』




そう言ってもらって安心したかったんだ。



          ・ ・ ・ ・
体にまとわりつくしがらみが、

一気に落ちていくのを感じた。



「…場所を変えようか…

僕でよかったら話聞くよ?」



あたしは素直にコクンと頷く。



今はただ、それしかできなかった。





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