悪魔? or 天使?(上)




――――……


目を開くと、そこは見慣れた家の天井だった。




「あ、美玲ちゃん。気付いた?」




あたしを覗き込む笑顔。



「…優斗君…」



確か渋谷に行って…それで…




「ごめん」



本当に申し訳なさそうに頭を下げる優斗君。



「…僕、必死だったんだ。

龍に取られちゃうんじゃないかって…」




「取られちゃうって…?」




あたしは別に黒崎の物になった覚えはないけど…。





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