悪魔? or 天使?(上)





『パパ、パパ』




『どうした、美玲』




あの人はいつも笑っていた。




母は私になんか興味がなかったみたいだけど。





『みれいだけのパパ。だーいすき!』




その言葉を聞いた瞬間、あの人は居心地が悪そうに顔を歪めた。




『…どうしたの?パパ』




パパは泣いた。



私に映る“誰か”を想って泣いた。




私じゃない、“誰か”を…。





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