悪魔? or 天使?(上)
LoVe 3
優里とあたし
あたしは駅前のスーパーで
優里のお気に入りのココアを購入した。
「…いくら甘党でもこれに砂糖は入れられないなぁ…」
あたしも普通と比べれば甘党な方だが、
彼女の比にはならない。
ショートケーキに砂糖をかけてみたり、
紅茶には角砂糖10個とかいうありえない所業を繰り返したり。
それを考えただけで溜息が出る。
何とも胸やけを覚えそうなメニューだが、
優里にとってはそれが普通らしい。
自分の『普通』も、人にとってみれば『異常』なんだってその時初めて気づいた。
またそれがあたしを苦しめた時期もあったけどね。