悪魔? or 天使?(上)
あたしは出された甘い紅茶を口に運びながら曖昧に答える。
だって人の色ボケなんて聞きたくもないでしょ。
あたしは生涯独り身っぽいし。
そうなったら優斗君と同棲でもしようか。
お金に困ることもないだろうし。
優里は何を思い出したのか知らないが、
頬をピンク色に染めてクネっている。
「何?相手も医者なの?」
「そうですよぉ。お父様の紹介で知り合ったんですけどねぇ」
お父様ねぇ…。
この人生粋のお嬢様だからなぁ。
悪い男に騙されないか心配。