悪魔? or 天使?(上)





「美玲!」




「―――っ」




あれだけ慌てていた両足がピタッと止まる。




ちょっと、急停止はやめてよ。




バランスをとるのは本体のあたしなんだから。




思わずこけそうになった。




「……何?」



しぶしぶ振り向くと、黒崎はニヤリと笑った。




「その顔の方が自然でいい。ウザそう」





< 30 / 333 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop