スカイハイ



でも、ちょっと疑ってしまう。
そんな私に気がついてなのか、ヒロくんは私の腕を掴んで引っ張った。

「……可愛いよ」

少し低めな甘い声で、私の耳元にそんな甘い言葉をヒロくんは囁いた。
甘すぎて腰が抜けそうになる私の体を立て直して、気を引き締めた。

「ありがとう、ヒロくん」
「ん。じゃあ早く行くぞ」
「ラジャー」
私はヒロくんの後を追いかけた。ヒロくんの横顔が笑ってるように見えた。
……にやけちゃうじゃないか。
幼なじみの優越感みたいな。
好きな人の横をこんなに歩けるだなんて、今日はラッキーだ。



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