スカイハイ
・歓迎会は涙味
それから一週間、ヒロくんを避けて過ごした。アルバイトもなかったし、大学には早めに出て会わないようにしていた。
今日も早めに大学に行って、レポートを書こうと思って準備をしていた。
突然、ポケットに入れたケータイが震えた。知らないメアドからメールが来た。
件名には【前田先輩だよー】って書いてあった。
【緊急集合!スタジオ前に必ず全員来る事。今日は女子もスカートでもいいよ☆内容は来てからのお楽しみ〜】
……ってなんじゃこりゃ。
今日は講義がないからよかった。ちょっと友達にメールを送ると、急いで階段を降りていった。
「ちょっと行ってきまー……」
「…………あ?」
リビングのソファーには、ヒロくんがトーストを口に入れていた。